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まだまだ寒い、まだまだ遠い

ローマ人の物語 (14) パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (14) パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (15) パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (15) パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (16) パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (16) パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)

前巻のカエサルはスーパーに完ぺきな人間に描かれていましたが、オクタヴィアヌスのほうが人間くさくて共感できます。
アウグストゥス政治心理学では極めつけの達人だが、個人の心の動きには無神経だった。カエサルはこの両方ができていたのだけど、それが備わっていないオクタヴィアヌスにやはり共感してしまう。
あと、
・この時期のパクスはアウグストゥスの数多の制度の再編成が当初から完璧だったからではなく、機能しといる監視しつづけたから
・統治は不断のメンテナンスが不可欠と考える認識力と、認識するやすぐ修正できる柔軟な行動力と、それを可能にする経済力が必要
・何ごとであれ新しいことをはじめる場合の基本姿勢は、現状の正確な把握にあるのは当然(国税調査)
が印象に残った。